正しい知識を学び、妊婦の味方になろう!

週末は予告通り、全日本鍼灸学会へ参加してきました。

いくつかの講演やフォーラムなど見て回った中で、今日のタイトルにある「正しい知識を学び、妊婦の味方になろう」は、会場が一杯で立ち見の人もいるくらい大盛況なフォーラムでした。

それだけ、この業界(鍼灸業界)において妊婦さんに対する治療というのは注目されているんだなぁと感じました。少し前に、テレビでも紹介されていましたしね。>>>とはいえ、今でも来院される妊婦さんの中には、妊娠していることを告げると受診を断られるという話も聞きます。

当院でも、逆子の治療や悪阻の治療で妊婦さんが来院されます。その際に鍼灸治療をするとお腹の赤ちゃんがとっても活動的になることに不安を感じる方もいらっしゃいます。「治療中も治療後も赤ちゃんがものすごく動くんですけど、鍼灸治療で陣痛が促進したりしませんか?」そんな質問をされたりもします。

当たり前のことなんですが、施術中に本陣痛がきてしまったり、破水が起きてしまうなんてことがあればそれこそ大変なことなので…(;´Д`)、そのようなことが起きないようにとても気をつけています。

例えば、受診時には母子手帳を確認させてもらっています。きちんと妊婦健診をうけているかどうか、何か指導がされていないかどうか等々…母子手帳には重要な妊婦さん情報が記されています。診察の際には、お腹の張り具合を直接触れて確認したり、細かく問診したりもしています。受診時の週数も、基本は35週までという区切りも設けています。(お産を促してほしいという主訴の方の場合だと例外もありますが…)

また、鍼灸治療をすることでもたらされる効果としては消化器症状の改善や鎮痛作用について明らかになっていることから、妊娠時のマイナートラブル(悪阻や便秘、腰痛など)に対しては非常に効果的です。フォーラムの中でもそういった話題に触れていましたが、それ以外の症例報告でも同じような効果の報告が沢山ありました。また、逆子の治療に関しても有用性があるという報告が多数ある為、その科学的根拠についてはまだまだ研究段階であるものの当院でも受診される妊婦さんが大変多い現状です。

受診をお考えの妊婦さんには、鍼灸治療でもたらされる効果と起こりうるリスクと両方を知ったうえで鍼灸治療に望んでもらえたらなと思います。

笑顔の明日を作る場所
三重県鈴鹿市にある”はやさき鍼灸治療院”
℡:059-389-7241
mail:sugimoto@hayasaki.info