妊婦の頃の思い出

あっという間に暑くなりましたねぇ。今日は夏のような日差しで、今年の夏は暑いのかなぁなんて思わせるような日ですね。

以前にもここでお話したことがあるかと思うのですが、私は3人の娘がいます。上の2人の誕生日が6月で、この時期になるとお腹が大きかった頃を懐かしく思い出したりします。…で、今年の誕生日プレゼント何にしよう…などと考え込んだり(笑)。

長女を妊娠していた時はまだ正社員で勤務していました。悪阻が辛くて電車通勤ができなくなったり、初期に出血したりと今思えば心身共に結構辛い日々でした。なのでようやく産休に入った頃には、なーんにも出産の準備なんてしていない…(゚Д゚;)!もちろん心の準備なんて全然…(゚Д゚;)!!来院される妊婦さんにも時々同じ状況の方がいらっしゃるので、その不安な気持ちすごくよくわかります(笑)。陣痛ってどんな痛みなんだろう、いつ産まれるんだろう、赤ちゃんって…私にちゃんと育てられるのかな、産後の復職のこととか…!女性は出産を経験すると強くなるなんて話がありますが、「強くなる」じゃなくて「強くならざるを得ない」ですよね。ものすごく一人で色んなことを抱え込んでしまうような精神状態になってしまいます。そしてこれがとても辛い。

私の場合、岐阜大学病院の東洋医学講座にいた頃(この話はまたいつか昔こんなことしてましたシリーズでお話しますね)に一緒だった先生と臨月に電話で話をしたことがきっかけで、出産に向けて気持ちがとても前向きになれました。野口先生という方なんですが、とにかく私が妊娠したことを喜んでくれて、絶対大丈夫だからって励ましてくれました。お産って本当に素敵な体験ですよって言われて、ビックリするくらい気持ちが楽になりました。あの時の心が不安から解き放たれる感覚は今でもはっきり覚えています。
そうなると本当に不思議なんですが、陣痛もさほど痛くない。痛くないというか、怖くない。お腹にいる赤ちゃんが外に出たがっている感じが妙に心を落ち着かせてくれるんです。初産にしてはスムーズな出産だったと思います。入院から6時間ほどで無事長女が産まれました。

はやさき鍼灸治療院に来院される患者さんのうち、3割が妊婦さんです。逆子の方や悪阻の方など主訴は様々です。やはり妊娠中に鍼灸治療をうけてみようと思うだけあって、そうとう困っている方や、しんどそうな方が多いです。いやいや、本当に大変ですよ。妊娠、出産、そしてその後には育児と続きますからね。どのお母さんも身を削って頑張っています。もうね、一緒に頑張りましょ。これしかないです。世の中のお母さん、決して一人ではないですよ。みんな一緒なんです。鍼灸治療でできることはほんの一部だけど、少しでも役に立てると思います。辛い時は是非お声をかけてください。

写真は、野口先生から頂いた私の出産バイブル(笑)。「産むブック」。次女の出産の時も、三女の出産の時もやっぱり手に取っていました。妊娠、出産に不安を感じている方は一度読んでみてください。

はやさき鍼灸治療院 杉本