昔、こんなことしてました①

タイトルがいつもと違うテイストなので、あらら…と思った方もいらっしゃるでしょうか…。まぁ、そんなに大した話ではないのですが、最近リーフレットの細かいところ(料金や開院時間など)を変更した際に、自分の略歴を眺めながらふと思い出したので(笑)。もしかしたら誰かの何かの参考になるかもしれないので少しずつお話しますね。

~ 明治鍼灸大学病院で2年間の卒後研修をしていたころの話 ~
2年目は整形外科に所属していました。毎週月曜日は当時教授だった勝見泰和先生の外来を補助しながら、鍼灸治療のオーダーがあれば近くの処置室を使って鍼灸治療をしていました。整形外科の外来ってすっごく忙しいんです。鍼灸以外の仕事もわかっていないと、ただの見学者は邪魔なだけ(゚Д゚;)。なのでなるべく看護婦さんや事務の方のサポートになるように診察の内容や流れを把握して事前に動くようにしていました。診察の様子を見て、次はレントゲンなのかCTなのかMRIなのか血液検査なのかそれとも……と、オーダーの準備もすぐにできるようにしていました。もちろん、教授の「これ、鍼いけるよねー?」的な雰囲気を聞き漏らすこともないようにと結構ぴりぴりとアンテナ張ってたりして。
そんな中で、鍼灸のオーダーが出る率が高かったのが…なんだと思いますか?腰痛とか肩こりって思っている方が多いのではないでしょうか。でもでも答えはブーです(笑)。勝見先生が手の外科専門だった影響もあるのかもしれませんが、①腱鞘炎 ②ばね指 ③手足のしびれ(ヘルニアや胸郭出口症候群)でした。実際に開業していて、上記のような症状で来院される方は少ないのでちょっと意外ですよね。でもちゃんと理由があるんです。それは、外来でできることが割と多くないからなんです。痛み止めや湿布、または局所の注射、、、、手術。そんな感じなので、鍼灸はどうかなってなることが多いんですよね。
因みに、手のしびれや腱鞘炎、ばね指に鍼灸治療は効果的であることも多いです。ただし、手術が効果的である場合もあるので、それは診てみないとわからないことが多いです。もしもこれを読んで、自身の症状に鍼灸治療が効果があるのかと思われた方は、近くの鍼灸の先生や整形外科の先生に相談することをお勧めします。
で、実際の私の話ですが、整形外科外来で鍼灸治療をしている時は、中々効果が出ないことが多かったんです。全く効果が出なくてガクーっていう患者さんも、手術であっさりよくなっちゃった、とか。他の鍼灸の先生が治療したらよくなっちゃった、とか。非常にしんどい時期でした。今思えば、資格を取得して2年。大学を卒業して1年とかでそんなに何でも治せるわけがないだろうって(笑)。でもまぁ、そんな時期があったからの今なんでしょうね。経験って大切だなぁって思います。

長くなりましたが…大学を卒業してから開業するまでの12年は本当にあっという間でした。あっという間だったけれども自分の人生で一番濃い時間だったとも思います。来院してくださる患者さんの中には、まだ20代の方も沢山みえて、みんな仕事のことや恋愛のことにモーレツに生きている姿を見たりします。「そうそう!20代ってまだまだモーレツに生きないとね!」なんてババ臭さ全開ではありますが( ;∀;)嬉しくなってしまいます。モーレツに頑張るための健康のサポート、しますね!
そしてまた気が向いたら「昔、こんなことしてました②」を載せてみようと思います(笑)。

はやさき鍼灸治療院 杉本