子どもの絵本を読んでいたら

「おおかみと七ひきのこやぎ」という絵本を読んでいた小学生の娘から突然質問されました。
「どうして狼はチョークを食べてるの?」

知ってました?狼が子ヤギをだますのに、チョークを食べて声を綺麗にする場面があるんです。
そんな場面、あったわー(´∀`;)。あったけど、深く考えて読んでいなかった…。子どもの素朴な疑問って大切ですね。

多分、チョークっていうのは「石膏」のことかなと思います。(後で調べたら、チョークの成分には二種類あって、そのうちの一つが硫酸カルシウム=石膏だそうです。)そして、石膏といえば、漢方薬の「桔梗石膏」・・・という流れが私の頭の中に浮かびました(笑)。

生薬としての「石膏」ついて以下に記します。興味のない方は軽く読み飛ばしてください。
「石膏」の効能と応用(参考文献:中医臨床の為の中薬学 神戸中医学研究会編著)
・清熱降下・除煩止渇 → 風邪などによる高熱や口渇に対して用いる
・清肺熱 → 風邪などによる咳や胸苦しさ口渇などに対して用いる
・清胃火 → 胃の不調から生じた歯痛、頭痛や歯茎の腫れや口内炎などに対して用いる
・生肌斂瘡 → 創傷、潰瘍、熱傷などの肉芽新生が悪く瘡口がふさがらないときに粉末を外用する

そんなわけで、オオカミは「喉の炎症によるガラガラ声」を石膏を使って治していたってことなんですかね。おそらくそうなのではないかと…。それにしてもオオカミと七ひきの子ヤギって、グリム童話でしたよね。ヨーロッパでも昔は石膏を薬として使用していたってことなんでしょうね。

とにかく何だか色々と考えてしまった…というお話でした。

2017年もあとわずかですね。年内最後の開院は28日となっています。年始は5日から開院していますので、ご予約の方はお早めにお問い合わせ下さい♬

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